神奈川県の藤沢市保健所が、弊社の即席カップめん「カップヌードル」からパラジクロロベンゼンが検出されたと発表したことなどを受け、弊社では10月24日(金) 17時から代表取締役社長の中川晋が記者会見を行いました。その概要は次のとおりです。
10月23日、神奈川県の藤沢市保健所が、「カップヌードル」を食べた女性が嘔吐し、残ったものを同保健所が検査したところ、防虫剤などの主成分であるパラジクロロベンゼンが検出されたことを発表しました。
消費者の皆様や取引先など関係者の方々には、ご心配と迷惑をおかけして申し訳ございません。
当該製品を生産した関東工場の5号機A/7包装ラインを8月30日に撮影した記録ビデオについて、ライン全体に設置された7台のカメラのうち、混入の可能性のある[1]具材検品部、[2]具材投入室、[3]麺充填部を撮影した合計3台のカメラの映像を確認したところ、異物を投入した痕跡や不審な行動は見られませんでした。
具材については、投入前に全数の安全検査をいたしており、製品完成後はサンプリングによる実食検査もいたしております。また、当工場内にはパラジクロロベンゼンは存在せず、薬品の取扱いや衛生状態、製造記録や生産工程の管理にも万全を期しております。
これらの結果から、弊社では当工場内での当該成分の混入の可能性は極めて低いと考えております。
神奈川県の横須賀市で「CO・OPカップラーメン (しょうゆ味)」からパラジクロロベンゼンが検出された件を含めて、お客様からのお申し出などに基づいて弊社製品を検査した結果、4月以降、21件の事案についてパラジクロロベンゼンが検出されております。これらはいずれも非常に微量の検出であるため、当該成分は混入したのではなく、香りが移行したことによるものと判断しました。
弊社食品安全研究所の試験によると、「室温下で50リットルの容器の中央に防虫剤を置き、その周りに製品形態のままのカップヌードルを防虫剤から10cm離して円形に並べ、時間経過毎に取り出し、麺を全粉砕し分析する」という条件のもとで試験した結果、パラジクロロベンゼンが製品に移行することを確認しております。
お客様に安心して、美味しくお召し上がりいただくために、インスタントラーメンは防虫剤や殺虫剤、芳香剤などの臭いの強いものと一緒に保管しないようお願いしてまいります。
カップヌードルの容器、「ECOカップ」は、紙の外側と内側をポリエチレンでコーティングしたもので、おいしさを保つために必要な防湿性が高く、環境負荷 (CO2排出量) などの点で優れており、本年4月より採用いたしましたが、弊社では、お客様により安心してお召し上がりいただくために、ECOカップのバリア性をさらに高めることを考えております。
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