製造課
2022年入社
Wさん


求めたのは、13年間のノウハウが活きる
新しい活躍のフィールド
前職では乳業メーカーの工場に13年間勤めていました。経験を活かして仕事の幅を広げたいと考えていたとき、日清食品の新たなスープ製造ラインの立ち上げプロジェクトに関する紹介を受け、入社を決めました。当初は大きなフィールドへの挑戦に奮起する一方で、担当する工場の規模が250名から約1,000名となることに不安も感じていました。実際には関わる人数が多くなった分、さまざまな知見やスキルを持った頼もしい仲間たちの協力が得られるので、より広く深い仕事を手掛けることができていると感じます。
現在は静岡工場における機械保全を含む生産管理を担っています。場合によってはラインに入ってスタッフの方への指導も行うこともあり、多くの機械に触れてきた前職での経験が大いに活きています。ラダー方式によるPLCの操作経験がそのまま活かせるほか、初めての機械でもおおよその機構を予測して対応できることが大きなアドバンテージですね。

国内2カ所目のスープ製造ライン
立ち上げを推進する困難と意欲
目下一番のミッションは、関西工場に国内2カ所目のスープ製造ラインを立ち上げることです。私に与えられたのは各部署の業務習得を基軸としつつ、自らの知見を活かしてタスクや課題を洗い出し、それを解消すること。新たな製造ライン立ち上げにあたってはゼロから生産管理工程を組み立てる必要があるため、現在所属している静岡工場の作業標準書フォーマットを作成し、ブラッシュアップを経て関西工場に導入していくんです。そのために1年かけて各部署の最新マニュアルを完成させました。
また、手作業の多い生産現場で日報書類のデジタル化にも着手。紙の日報がなくなったことで管理が楽になっただけでなく、入力漏れや数値の誤りなどのエラーを格段に減らすことができました。タスクはまだまだありますが、関西工場のスープライン完成の先には、今回作ったフォーマットを活用した工場同士の連携など、新しい取り組みの構想も広がります。苦労の中に確かなやりがいも感じています。

仲間たちとつくる新たな生産体制
フットワークの軽さがモチベーションに
これから取り組んでいくべき課題ととらえているのは、FSMS(食品安全マネジメントシステム)やHACCP(ハサップ/食品衛生管理の手法)の仕組みなど、業務関連のリテラシーの普及です。専門知識さえ浸透すれば、それぞれの出身業界で培ってきた各メンバーの経験との相乗効果で、より本質的な仕事ができると思います。
例えば、いま推進中のプロジェクトの一つが、ソースのパッケージ不良の検知を、人の嗅覚によるものからデジタル化する試み。メンバーで臭気検知に関する論文を読み漁り、社内外の関係者がそれぞれの知恵を持ち寄って模索する作業は、難しくも非常におもしろいです。日清食品は新たな技術へのフットワークが軽く、新設備の導入もその必要性やメリットとコストのバランスを説明できればスピーディに導入が叶います。そんなところもモチベーションにつながっていますね。

最先端のフィールドに飽きはない
家族にも誇れる仕事をこれからも
工場での業務にはしばしばルーティンワークや飽きがつきまといます。しかし、日清食品ではそんなイメージとは無縁です。これからスマートファクトリー化を進めていくフェーズにある食品工場というフィールドで、その先端を押し広げていきたいという考える私のような技術者にとっては最適な環境だと思っています。
仕事の魅力に加えて、転職後はプライベートにも大きな変化がありました。土日休みがしっかりとれること、無理のないシフト勤務ができるようになったことで、子どもたちと休みが合うようになり、体の負担も軽くなりました。一緒に出掛けた先で日清食品の製品を見つけると「パパの工場でつくってるんだよ」と話すこともあります。充実したプライベートを楽しみつつ、子どもたちをはじめ多くの人の食を支える仕事に、誇りをもって取り組んでいきたいです。