国内外から6,500名が参列し、壮大厳粛に社葬が執り行われた。

宇宙をイメージした祭壇 (京セラドーム大阪)
2007 (平成19) 年2月27日午後1時、京セラドーム大阪において創業者会長安藤百福の社葬が執り行われた。祭壇の中央に縦7m、横6mの巨大な遺影、その両サイドに国内最大級の1,000インチビジョン (縦15m、横20m) がそれぞれ設置された。会場は、宇宙食ラーメン「スペース・ラム」の開発に情熱を注いだ安藤百福の想いに鑑み、ドーム全体が華麗な宇宙空間となった。安藤宏基の発案で、浄土宗総本山知恩院僧侶らによる散華経に合わせ、シンセサイザーの即興演奏が加わるという、日本宗教史上初めてのパフォーマンスが繰り広げられた。
葬儀委員長は、中曾根康弘元首相が務めた。ご厚誼のあった政財界の方々をはじめ市民まで、国内外から約6,500名が参列し、安藤百福の冥福を祈った。アメリカ・ヒューストンの野口聡一宇宙飛行士からもビデオメッセージが届いた。

約6,500人が参列し、厳粛に執り行われた社葬

知恩院僧侶らによる読経

祭壇へと向かうご位牌・ご遺骨

葬儀委員長を務めた中曾根康弘元首相の弔辞

焼香をあげる参列者の方々

弔辞を読む丹羽宇一郎 伊藤忠商事会長

小泉純一郎前首相

福田康夫元内閣官房長官

弔辞を読む諸橋晋六 三菱商事特別顧問

野口聡一宇宙飛行士からのビデオメッセージ

謝辞を述べる安藤宏基

中曾根元首相、安藤宏基と役員らによる立礼


「インスタントラーメン発明記念館」で追悼展を開催
2007年2月1日から4月2日まで、「インスタントラーメン発明記念館」において、安藤百福の追悼展「安藤百福かく語りき」を開催。会場には写真や語録のほか、数々の勲章や褒章、44年間の年頭所感、愛用のゴルフバッグや腕時計などが展示された。

安藤百福、「正四位」を叙位
2007年1月30日、日本国より「正四位」の叙位が伝達され、これによって安藤百福の叙位叙勲は、「正四位 勲二等旭日重光章」となった。