1992.9
「日清ラ王」の発売
1992年9月、まったく新しい生タイプのインスタントラーメン「日清ラ王」を発売した。独自の技術「スーパーネットワーク製法」や「三層めん製法」などにより、表面はなめらかで透明感がありながら、中華めん本来の「コシ」と「ねばり」のある理想的なめんを実現。CM効果もあり発売当初から爆発的な人気を呼んだ。
革新技術「スーパーネットワーク製法」と「三層めん製法」
生タイプめんを長期保存するためには、酸性化処理が必要だが、これを行うと中華めんに使用されるアルカリ性の“かんすい”に中和反応が生じ、独特の「コシ」や「ねばり」が失われてしまう。そこで、めんの配合素材を研究し、酸度を適正に保つ製造技術を組み合わせ、“かんすい”の使用量を減らすことなく酸性処理を行い、小麦たんぱく「グルテン」のネットワーク構造 (網状立体構造) を強化形成させる「スーパーネットワーク製法」を完成させた。さらに、上下に「つるみ」のあるめん、中心に「コシ」「ねばり」のあるめんをサンドイッチ状に張り合わせる「三層めん製法」の技術を開発。「日清ラ王」のおいしさの秘密は、こうした革新技術にあった。