お知らせ
CO2排出量の削減目標引き上げおよび「インターナルカーボンプライシング制度」導入について
「カーボンニュートラル」 達成に向け、CO2排出量の削減目標を1.5℃未満へ
「インターナルカーボンプライシング制度」 の導入により、気候変動対策を加速
日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) は、環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」で定めたCO2排出量の削減目標を2℃未満から1.5℃未満に引き上げる*1とともに、「インターナルカーボンプライシング制度」(以下、ICP制度) を導入します。
省エネルギー設備や再生可能エネルギーの導入を促進
2015年に採択されたパリ協定*2では、地球の気温上昇を産業革命前から2℃未満、できれば1.5℃未満に抑えることが長期目標とされました。しかしながら、2021年に開催された「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議 (COP26)」以降は、1.5℃未満に抑制することが世界共通の目標となっています。
このような状況を踏まえ、日清食品グループは「カーボンニュートラル」の達成に向けた気候変動対策を加速させるべく、CO2排出量の削減目標を2℃未満から1.5℃未満に引き上げるとともに、独自に二酸化炭素 (CO2) の価格を設定し、設備投資時の判断基準とする「ICP制度」を導入します。
この「ICP制度」を活用し、CO2排出量に紐づくコストやCO2削減効果を可視化することで、環境負荷低減効果が高い設備の導入を促進し、「カーボンニュートラル」の達成に向けた社員一人一人の意識を高めていきます。
日清食品グループは、これからもCO2排出量削減に向けた取り組みを推進していきます。
*1 Scope1,2は1.5℃水準、Scope3はwell-below 2℃ (2℃を十分に下回る) 水準でSBT認定を取得予定。Scope 1は、主に自社での化石燃料の使用によって排出される温室効果ガス (直接排出)。Scope 2は、主に自社が購入した電気や蒸気の使用によって排出される温室効果ガス (間接排出)。Scope 3は、主に自社のバリューチェーン (原料調達、輸送、廃棄など) で排出される温室効果ガス。
*2 2015年にパリで開催された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議 (COP21)」で採択された、温室効果ガス排出削減に関する多国間協定。
「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」におけるCO2排出量の削減目標
2020年4月策定時 | 2023年5月修正後 | |
Scope 1+2 | 30%削減 (2018年比) |
42%削減 (2020年比) |
Scope 3 | 15%削減 (2018年比) |
25%削減 (2020年比) |
日清食品グループの「インターナルカーボンプライシング制度」
社内炭素価格 | 21,600円/t-CO2 |
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制度対象 | 国内事業所での省エネルギー設備投資や再生可能エネルギーの導入 |
適用方法 | 対象となる案件のCO2排出量に対し、社内炭素価格を適用し金額換算したものを、設備投資判断の参考とする。 |
「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」について
2020年4月に策定した日清食品グループの環境戦略で、地球資源を取り巻く環境の保護と資源の有効活用に挑戦する「資源有効活用へのチャレンジ」と、日清食品グループの事業活動全般におけるCO2排出量削減に挑戦する「気候変動問題へのチャレンジ」の2つを柱としています。
[URL] http://nissin.com/efc2030
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