お知らせ
日清食品グループが保有する「乳酸菌N793株」に
"毛髪密度を高め、抜け毛を減らす効果がある" ことを発見
日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) は、日清食品グループが保有するトウモロコシ由来の「ラクチプランチバチルス プランタラムN793 (乳酸菌N793株)」に毛髪の密度を高め、抜け毛を減らす効果があることを臨床試験で明らかにしました。
毛髪の成長に必要な細胞を活性化することを実証
今回、日清食品グループが保有する微生物ライブラリーのうち、トウモロコシ由来の「ラクチプランチバチルス プランタラムN793 (乳酸菌N793株)」について、毛髪の密度を高め、抜け毛を減らす効果があることを実証しました。
薄毛に悩む日本人の男女を対象として、「乳酸菌N793株」を含むローションを継続的に頭皮へ塗布する臨床試験を2021年4月から2022年10月に実施し、毛髪密度の上昇および抜け毛を減らす効果があることを明らかにしました。この結果は「日本乳酸菌学会誌 (Journal of Japan Society for Lactic Acid Bacteria 2022 ; 33 : 206–214.)」に掲載されました。さらに、薄毛に悩む日本人の男女を対象として、「乳酸菌N793株」を含むローションと「乳酸菌N793株」を含まないローション (プラセボ) を継続的に頭皮へ塗布する臨床試験を2021年10月から2022年5月に実施した結果、「乳酸菌N793株」を含まないローションを塗布した被験者と比べて、「乳酸菌N793株」を含むローションを塗布した被験者は統計学的に有意に毛髪の密度が上昇しました。この成果は、2023年7月に開催される「日本乳酸菌学会2023年度大会」で発表する予定です。
日清食品グループは、「乳酸菌N793株」が持つさまざまな効果やそのメカニズムについて、これからも研究を続けていきます。
ラクチプランチバチルス プランタラムN793 (乳酸菌N793株) について
「ラクチプランチバチルス プランタラム」は、主に植物から分離される乳酸菌の一種であり、漬物やサプリメントなどの食品にも多く使用されています。
日清食品グループは、トウモロコシ由来の「乳酸菌N793株」について、毛髪の成長に必要な毛乳頭細胞を活性化させること、さらに毛髪の元となる毛母細胞の分裂を促すケラチノサイト増殖因子の産生を促進させることを、細胞実験によって明らかにしました。
日清食品グループは、トウモロコシ由来の「乳酸菌N793株」について、毛髪の成長に必要な毛乳頭細胞を活性化させること、さらに毛髪の元となる毛母細胞の分裂を促すケラチノサイト増殖因子の産生を促進させることを、細胞実験によって明らかにしました。
臨床試験について
薄毛に悩む日本人の男女12名を対象として、「乳酸菌N793株を含むローション3ml」を24週間、1日1回頭皮へ塗布していただきました。
その結果、ローションの塗布前に比べて毛髪密度が統計学的に有意に上昇しました (図1)。また、洗髪時の抜け毛本数評価についても、塗布前と比べて抜け毛本数が統計学的に有意に減少しました (図2)。さらに、薄毛の主観を評価するアンケートにおいても、塗布前と比べて、毛のハリ・コシや、髪のボリュームの改善が認められました (図3)。
なお、この成果は論文として「日本乳酸菌学会誌 (Journal of Japan Society for Lactic Acid Bacteria 2022 ; 33 : 206–214.)」に掲載されました。
薄毛に悩む日本人の男女104名を2群に分け、一方の52名には「乳酸菌N793株を含むローション3ml (N793)」、もう一方の52名には「乳酸菌N793株を含まないローション3ml (プラセボ)」を24週間、1日1回頭皮へ塗布していただきました。全被験者を対象とした解析では、毛髪評価において群間での有意差は認められませんでした。そこで、全被験者104名のうち、毛乳頭細胞が少ないことが推測される18名を除いた被験者86名について追加解析を実施しました。その結果、「N793」を頭皮へ塗布した被験者43名の塗布24週後の毛髪密度が、「プラセボ」を塗布した被験者43名と比べて統計学的に有意に上昇しました (図4)。
なお、この成果は「日本乳酸菌学会2023年度大会」において発表する予定です。