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2008.04.10 日清食品

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「第6回 世界ラーメンサミット大阪」開催 「大阪宣言」を表明

インスタントラーメン発明50周年に、誕生の地・大阪に各国の業界トップらが集結元内閣総理大臣 小泉純一郎氏、橋下大阪府知事、平松大阪市市長を来賓に迎え「第6回 世界ラーメンサミット大阪」開催「大阪宣言」を表明

世界ラーメン協会(WINA:World Instant Noodles Association 会長:安藤宏基)は、2008年4月8日(火)、9日(水)の両日、ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区)において、「第6回 世界ラーメンサミット大阪」(主催:世界ラーメン協会 ホストカンパニー:日清食品株式会社)を開催しました。
世界ラーメン協会では1997年の設立以来、インスタントラーメンの品質改善および消費拡大を図り、業界発展と世界の食生活に貢献するという協会設立目的を達成する事業として、「世界ラーメンサミット」を2年に一度、各国で開催しています。発明50周年に当たる今回は、21ヵ国・地域から60社2団体、約400名が参加し、インスタントラーメン誕生の地である大阪にて開催しました。
本サミットのテーマは「50年後の未来に即席麺はどうあるべきか」とし、緊急の課題である地球温暖化、人口増加、小麦・大豆・パーム油等の穀物原料価格の高騰など一連のリンクした問題のほか、「食の安全性」を取り上げ討議しました。
本日、有識者による基調講演の後、今回のサミットの総括と今後のWINAの活動方針である「大阪宣言」の表明を行いました。
「大阪宣言」は以下の通りです。

大阪宣言 〜第6回 世界ラーメンサミット〜

年間1000億食へ「地球食宣言」

インスタントラーメン発明50周年を記念し、発祥の地大阪で開いた「第6回 世界ラーメンサミット大阪」(WINA世界ラーメン協会主催)には、世界10カ国・地域を代表するトップメーカー10社と、世界21カ国・地域から50社2団体が参加し、インスタントラーメンの発展と世界貢献のあり方について討議した。
世界の総需要は2007年に979億食となり、2008年は1000億食達成のカウントダウン段階に入っている。ここ7年間、毎年平均10%以上の伸びを示しているが、世界の食品業界でも例を見ない急成長の秘密は、各国のメーカーがそれぞれの国・地域の食文化を大切にしながら開発し、そして一貫して簡便性、経済性、安全性を追求して商品価値の向上に努めてきたからである。
今回のサミットは「50年後の未来にインスタントラーメンはどうあるべきか」をテーマに掲げた。人口増加によって食糧需給が逼迫する近未来には、インスタントラーメンの安定的供給が欠かせないとの結論に達し、天災や戦乱等によって食糧難に陥っている地域には、積極的な食糧支援活動を継続することを決定した。同時にWINA災害食料救援基金及びWINA食品安全研究基金を設立した。
また、現在われわれが直面している2つの問題について意見交換をした。一つは食のグローバル化が進んだ結果、食品の安全性の問題が発生地点を越えて地球規模の問題として広がっていることである。WINAメンバーは製品の安全性に関する情報を共有し、知恵を交換し、一致団結して消費者保護にあたることを決意した。
もう一つの問題は、バイオ燃料の生産が活発化し、また地球温暖化による異常気象のため、これが食糧、飼料に使われる穀物生産と競合し、著しい小麦・コーン・パーム油の不足および価格の高騰を招いていることである。このまま推移すると、製品の品質を維持する困難に直面するばかりでなく、食糧危機の到来が早まる可能性もある。50年後の未来に向けて、インスタントラーメンを安定的に供給していくためには、一段の技術開発や企業努力が必要であることを確認した。
世界需要1000億食の到来を間近に控えて、インスタントラーメンの商品価値がますます高まり、平和産業として地球上すべての人々に貢献できるよう努力することを誓い、「地球食宣言」とする。
即席麺が地球食としての市民権を得て、国境を超えてスーパーバリューフードとして全地球の市民に対し貢献をしていることを誇りとする。
同時に、食糧資源の利用においては、食はエネルギーより優先されるべきであり、安全で栄養のある食品を必要としている人々への安定供給が何よりも大切であることを提言する。
最後に、インスタントラーメンは50年の歴史を経て、品質と安全に関しては十分に高いレベルを達成しているが、次の50年において更に安全・健康・環境・楽しさというテーマに沿ってイノベーションを続け、 地球食として一層価値を高め、新たな需要を創造していくことが使命であることを確認した。
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