日清食品グループ

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2017.10.30 日清食品ホールディングス

お知らせ

日清食品グループ CSR活動 「百福士 (ひゃくふくし) プロジェクト」 第19弾
みんなで作ろう!昆虫100種大図鑑「小諸絶滅危惧種ビオトープ プロジェクト」を2017年11月10日(金)から実施

日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) は、CSR活動「百福士 (ひゃくふくし) プロジェクト」の第19弾「小諸絶滅危惧種ビオトープ プロジェクト」を11月10日(金)から実施します。

日清食品グループは、社会貢献活動に情熱を注いだ創業者・安藤百福 (あんどう ももふく) の志を継ぎ、50年間に100の社会貢献を行うCSR活動「百福士プロジェクト」を2008年から実施しています。その第19弾となる「小諸絶滅危惧種ビオトープ プロジェクト」は、生態系の保全、生物多様性*1 の向上を目的とした社会貢献活動です。
現在、地球上には3,000万種と推定される生物が存在していますが、人間の活動による地球環境の悪化により、1975年以降は年間4万種が絶滅していると言われています*2。国連で「持続可能な開発目標 (SDGs)*3」が採択されるなど、人類の生活基盤である生物多様性の問題に国際社会も動き出しています。
今回のプロジェクトでは、日清食品グループ社員が長野県小諸市にある「安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター」(以下、安藤百福センター) の敷地内に「ビオトープ」を作り、小諸市に生息する絶滅危惧種のチョウをはじめとする昆虫が住みやすい環境を整えます。完成後は、「ビオトープ」を訪れた方々にそこで見つけた昆虫の写真を撮影してもらい、合計100種のデジタル昆虫図鑑を制作していきます。

実施概要

(1) 名称
百福士プロジェクト 第19弾「小諸絶滅危惧種ビオトープ プロジェクト」
(2) 目的
ビオトープ造成による生態系の保全、生物多様性の向上、地域社会への貢献、持続可能な社会の実現
(3) 実施内容
①ビオトープ造成作業
実施日程:2017年11月10日(金)~12日(日)
参 加 者:日清食品グループ社員、地域 (小諸市) 住民ボランティア
作業内容:既存植物の除去、草刈り、ため池づくり、石積みなど
②ビオトープ造園作業
実施日程:2018年5月、11月 (予定)
参 加 者:日清食品グループ社員、地域 (小諸市) 住民ボランティア
作業内容:草花植栽 (5月)、落葉かき、丸太拾い (11月)
③デジタル昆虫図鑑制作
実施日程:2018年5月~ (昆虫100種の写真が集まるまで)
参加者:ビオトープ完成後、安藤百福センターの運営時間 (9:00~16:00、閉館日を除く) 内であれば当日受付でどなたでもご参加いただけます
※閉館日は不定期です。開館情報については、事前に安藤百福センターへお電話 (0267-24-0825) でご確認ください
制作方法:ビオトープで見つけた昆虫の写真を撮影してもらい、合計100種のデジタル昆虫図鑑を制作
(4) 実施場所
安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター (長野県小諸市大久保1100)
(5) 監修
海野(うんの) 和男 氏
昆虫写真家、日本自然科学写真協会会長、NPO日本アンリ・ファーブル会理事、日本写真家協会会員。
1947年東京生まれ。小学生時代より昆虫と写真に興味を持ち東京農工大学で昆虫行動学を学んだあと、フリーの昆虫写真家として活躍。1990年小諸市にアトリエを構え、1999年より「小諸日記」を毎日更新。写真集「昆虫の擬態」で1994年日本写真協会賞を受賞。「花と蝶を楽しむバタフライガーデン入門」など子ども向けの書籍を中心に150冊以上の著作がある。

ビオトープとは

ビオトープ (独:Biotop) は、ドイツ語の "生き物 (Bio)" と "場所 (Top)" の合成語で、その中で餌を採り、休息をし、産卵するなど、地域の野生の生きものたちが生息、生育する空間が自然に成り立っている場所のことを指します。最近は、失われた自然を取り戻すため、人工的にビオトープを作る取り組みも行われています。

長野県の生物多様性の現状について

長野県には、県内とその周辺地域にのみ生息、生育している固有種が数多く存在し、種や生態系レベルで高い多様性が見られます。
長野県では国内のチョウ類233種のうち149種 (63.9%)*4 が確認されており、都道府県としては日本一の種数を誇ります。また、小諸市では115種のチョウ類が確認*5 されており、浅間高原には長野県の天然記念物に指定されているミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウも確認されるなど、希少な品種が生息しています。
しかしながら、「長野県版レッドリスト (動物編) 2015年」(絶滅のおそれのある野生生物のリスト) には、絶滅危惧種614種を含む計774種 (脊椎動物121種、無脊椎動物653種) が掲載されており、そのうち昆虫類が586種 (チョウ類51種、トンボ類24種、クワガタムシ類8種他) を占め、多くの昆虫の生息、生育が脅かされています。

「デジタル昆虫図鑑」について

図鑑イメージ
安藤百福センターのビオトープを訪れた方が撮影した昆虫の画像を事務局に送付してもらい、その中から種別の異なる100種の昆虫の写真を集めたデジタル昆虫図鑑を制作します。未投稿の昆虫や絶滅危惧種の昆虫を撮影した方には、それぞれ認定証と副賞のカップヌードル1ケースをプレゼントする予定です。
「デジタル昆虫図鑑」の詳細については、日清食品グループのウェブサイト内にある特設ページで随時公開していきます。
[百福士プロジェクトページ]
https://www.nissin.com/jp/about/csr/hyakufukushi/

「安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター」について

公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 (創設者:安藤百福、理事長:安藤宏基) が2010年5月、子どもたちの自然体験活動を推進するための人材育成やアウトドア活動の普及を目的に長野県小諸市に設立した施設。昨年度は、年間7,326人が利用されました。
竣工:2010年5月21日
所在地:長野県小諸市大久保1100
運営:公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 (大阪府池田市満寿美町8-25)
設計者:隈 研吾 (くま けんご) (東京大学大学院教授)
設備:宿泊室 (44名)、カンファレンスホール (最大200名)、会議室、食堂、散策路他
URL:http://www.momofukucenter.jp/

「百福士プロジェクト」について

日清食品グループは、社会貢献活動に情熱を注いだ創業者・安藤百福 (あんどう ももふく) の志を継ぎ、50年間に100の社会貢献を行うCSR活動「百福士プロジェクト」を2008年から実施しています。江戸時代、外交使節団の代表を「正使」といい、正使の下で働く人を「副使」と呼んだ故事にならい、安藤百福の志を継ぐ社員を「百福士 (ひゃくふくし)」と名づけました。「百福士プロジェクト」は、「創造」「食」「地球」「健康」「子供たち」という5つのテーマを活動ドメインとしています。
「百福士プロジェクト」の詳しい活動内容については、「百福士プロジェクト」のウェブサイト
(https://www.nissin.com/jp/about/csr/hyakufukushi/) をご確認ください。
*1 生きものたちの豊かな個性と生物同士のつながりのこと。地球上の生物は全て直接的、間接的に支えあって生きています。食料や水、気候の安定などは多様な生物が関わりあう生態系の恵みにより成立し、全ての生命の基盤を支えています。
*2 「平成22年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」(環境省) より
*3 2001年に策定されたミレニアム開発目標 (MDGs) の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標。
*4 「生物多様性ながの県戦略 未来へつなごう 生命 (いのち) のにぎわい『人と自然が共生する信州』の実現」(平成24年2月 長野県) より
*5 「第2次小諸市環境基本計画 (改訂)」(長野県小諸市 環境水道部) より
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