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2006.02.23 日清食品

お知らせ

残留農薬および残留動物用医薬品の分析システムを拡充

日清食品 食品安全研究所残留農薬および残留動物用医薬品の分析システムを拡充「ポジティブリスト制度」に対応した検査体制を3月からスタート

日清食品株式会社(社長:安藤宏基)の「食品安全研究所」では、弊社で開発した分析システムを拡充し、2006年5月に施行される「ポジティブリスト制度」(食品衛生法第11条改訂)に対応した新検査システム「NASRAD-550」をこの制度の施行に先駆け3月から稼動させます。
即席めん類に使用される原材料は、農産物、穀類、畜産物、水産物など多種多様です。いずれの原材料についても弊社では独自に開発した分析システムで厳しく管理してまいりましたが「NASRAD-550」を稼動させることで、原材料の検査機能がさらに強化され、お客様により安全・安心な製品をお届けできるものと考えております。

厚生労働省は食品に残留する農薬、動物用医薬品、飼料添加物(以下農薬等)について基準改正(※1)を行い、残留基準が設定されていない農薬等が、一定量を超えて残留する食品の流通を禁止するいわゆる「ポジティブリスト制度」を施行します。
弊社では以前より、製品の品質を保証し、安全性を確保するため、2001年に60種類の農薬を一斉に分析するシステム「NASRAC-60」を開発、翌年には300種類が一斉分析できるまでに機能を充実させた「NASRAC-300」を開発し、現在、毎年1,000検体以上を分析しております。また、動物用医薬品についても、畜産物や水産物を対象に38種類の動物用医薬品を一斉に分析できる「NASVED-38」を2004年に開発し、年間300検体の分析を実施しております。
これらの分析システムの稼動により、弊社には残留農薬および残留動物用医薬品ののべ4,000検体以上の分析データと、農薬および動物用医薬品の使用状況、残留することが懸念される農産物、畜産物、水産物等の種類など数多くのデータが蓄積されております。今回の新検査システム「NASRAD-550」の開発は、この5年間にわたるデータの蓄積をもとに構築されたものです。
なお、今回開発した「NASRAD-550」は、次の3種類の分析システムから構成されています。
[1] 農産物全般を対象とし、約450種類の農薬を分析する「NASRAC-450」
[2] 穀類を対象とし、約250種類の農薬を分析する「NASRAC-G250」
[3] 畜産物、水産物を対象とし、約100種類の動物用医薬品を分析する「NASVED-100」
(※1)平成17年11月29日の告示第497,498,499号

各システムの正式名称
「NASRAD-550」:Nissin's Analytical System for Residual Agricultural Chemicals and Veterinary Drugs -550
「NASRAC-60」:Nissin's Analytical Systems for Residual Agricultural Chemicals-60
「NASRAC-300」:Nissin's Analytical Systems for Residual Agricultural Chemicals-300
「NASVED-38」:Nissin's Analytical Systems for Veterinary Drugs-38
「NASRAC-450」:Nissin's Analytical Systems for Residual Agricultural Chemicals-450
「NASRAC-G250」:Nissin's Analytical Systems for Residual Agricultural Chemicals in Grain-250
「NASVED-100」:Nissin's Analytical Systems for Veterinary Drugs-100
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