日清食品グループ

リセット
2021.09.07 日清食品ホールディングス

お知らせ

日清食品の「完全栄養食」が "ロボットによる調理の自動化" でさらに進化
食領域に特化したロボット開発で世界をリードするTechMagicに出資し、「スマートキッチン」構想の実現に向けた共同開発契約を締結

日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) は、TechMagic株式会社 (社長:白木 裕士) への出資を実施しました。同社にとって、食品会社からの出資は初めての事例となります。あわせて、弊社の子会社である日清食品株式会社 (社長:安藤 徳隆) が研究を進める最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」のさらなる進化を目指し、同社と調理ロボットの共同開発契約を締結しました。今後は、栄養バランスの取れた食事の調理、盛り付けから提供までを完全に自動化する「スマートキッチン」構想の実現に取り組んでいきます。

調理から提供まで自動化した「スマートキッチン」で「完全栄養食」を提供
日清食品は、『見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食』をコンセプトとして、さまざまな栄養学的見地を参考に、インスタントラーメンなどで培った技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した未来の「完全栄養食」の研究を進めています。すでに、社内外でヒト試験を実施しており、体重、体脂肪率、BMI、血圧、中性脂肪といった数値に改善が見られたことから、2020年10月の「第27回 日本未病学会学術総会」、ならびに2021年8月の「日本食品科学工学会 第68回大会」において臨床試験結果を発表しています。
TechMagicは、人工知能の機械学習などの技術とハードウェアを融合することで、ロボットを知能化し、これまで解決できなかった食産業の課題を解決しています。
今回、日清食品とTechMagicが共同開発する調理ロボットは、日清食品が研究を進める「完全栄養食メニュー」を構成する種類や形状がさまざまな食材について、必要な量を正確に盛り付け、1食に含まれる栄養バランスを自動で整えることを目指しています。将来的には、提供する場所やシーンに応じて最適な品質を保ちながら、食事の調理、盛り付けから提供までを完全に自動化する「スマートキッチン」構想の実現にも取り組む予定です。
また、個々人の栄養状態や目標摂取数値をデータとしてインプットすることで、その人に合った栄養バランスの食事を調理、提供する "食のパーソナライズサービス" も視野に入れるほか、ショッピングモール、社食、レストランなどさまざまな場所に「スマートキッチン」を展開することで、誰もが簡単に自分の栄養状態に最適化された食事がとれる環境づくりを目指していきます。
日清食品は、「食事によって健康を増進し、健康寿命を延伸する」というかつてない挑戦に取り組み、世界共通の社会課題である「未病対策」に「食」の分野から一つの解決策を提案していきます。

出資の概要

TechMagicは、店舗や工場などロボットの導入場所に適した機械を設計、そこに自社開発のAIや画像認識技術などのソフトウェアを搭載することで、調理工程の自動化を実現するベンチャー企業です。食領域に特化したロボット開発を1社で完結できる点について、希少性を高く評価しています。
今回の出資と同時に、弊社の子会社である日清食品とTechMagicが共同開発契約を締結し、調理ロボットの開発を進めます。初期段階では、「チンジャオロース」など不定形の食材を具材から判別し、正確に必要量を盛り付ける技術開発に注力します。さまざまなメニューを、正確に盛り付け栄養バランスを整えることを可能にすることで、「スマートキッチン」構想の実現に取り組んでいきます。

TechMagicについて

「テクノロジーによる持続可能な食インフラを創る」をミッションに掲げ、人工知能の機械学習、ロボティクスなどを活用し、調理作業や調理に付随する単純作業の自動化を実現することで、人手不足や高コスト構造の食産業課題に対してソリューションを提供している。また、テクノロジーを活用した新たな食体験の創造に挑戦している。

会社名:
TechMagic株式会社
創業年月:
2018年2月1日
資本金:
1,126,090,000円
代表者:
代表取締役社長 白木 裕士
取締役 但馬 竜介
本社所在地:
〒135-0064 東京都江東区青海2-5-10 テレコムセンタービル西棟13階
ページトップヘ