粘り強いマーケティングで、
歴史ある商品に新しい面白さを
粘り強いマーケティングで、
歴史ある商品に
新しい面白さを
日清食品株式会社 マーケティング部 第1G 2019年入社
髙﨑 有紀
社員の所属は取材当時のものです。

- THEME 01 -

入社の決め手と、
現在の仕事

未経験ながら、
ものづくりへの興味で
マーケティングの世界に飛び込む

私は漠然とものをつくる仕事に興味があり、就職活動を行っていました。日清食品にはブランド・クリエーションコース(現マーケティングコース)で入社しています。きっかけは、とある就活イベントで日清食品にはマーケティング部初期配属の採用枠があるという話を聞き、「マーケティングは学んだこともなくわからないけど、ものづくりに携われそう」と思ったことがきっかけです。
しかし、入社後のキャリアはやや特殊です。私は長年、競泳の選手として活動しており、入社前後にも四年に一度の国際大会の選考会があった関係で、異例ではありますが2年間日清食品所属の選手として活動を行いました。
その後は、マーケティング部に配属され、最初はカレーメシをはじめとする、ライス製品を扱うグループに所属しました。営業同行の研修や工場での研修で、製品がつくられてから売り場に並ぶまでの流れを学びつつ、実務的な部分は同じグループの先輩方に教わりながら実践ベースで一から学んでいきました。特に印象に残っているのが「日清カップヌードル 謎肉ダブルチーズ牛丼」の仕事。ターゲットやデザインの選定など、先輩方と何度も議論を重ねてつくり上げたとても思い出深い商品です。この商品だけでなく、既存商品のブランディングや、新商品・店頭販促の企画など幅広いことに携わることが出来ました。実際にこの時に学んだことは、今の日々の業務にも繋がっています。

- THEME 02 -

成功体験

「エモい出」プロジェクトに
挑んで学んだ
他部門と協力しあう重要性

マーケティング部に配属されて2年後にはカップヌードルブランドを企画する第1グループに異動になりました 。まだ経験が浅いにも関わらず、日清食品の歴史を背負った商品を担当することになり、大変驚きました。
マーケティング部では、複数のプロジェクトを同時進行させることが常です。新フレーバーの開発から定番商品のプロモーション、リニューアルなど大小さまざまな5〜6つの案件を一人で担当します。
配属されたばかりの私は、先輩社員から引き継ぐ形で「カップヌードル カプヌのエモい出パッケージ」の発売に向けたプロジェクトに取り組みました。お客様から寄せられた約1,500件の「エモい思い出」から100種を選び、カップにプリントして売り出すという施策で、エピソードの選出から、各部門担当者との調整などを行いました。
長いカップヌードルの歴史のなかでも、同時に100種類の異なるパッケージデザインを出すのは初めて。このプロジェクトは発売へ向けていくつもの課題を解決しなければなりませんでした。例えば、段ボールケース内の製品パッケージに被りがないように梱包するなど、工場の製造過程でも多くの課題があり、部門からは「実績がないため100種類はさすがに難しい」との意見があがりました。しかし、過去の例を参考に部門ならではの考えに寄り添いながら調整をお願いし、どうにか発売にこぎつけることができました。
また、「エモい出」を選出するときはできるだけ年齢や性別に偏りが出ないよう、またどの消費者の方が読んでも伝わりやすい内容を選ぶといった判断も求められました。経験も浅い中でどう進めるべきか迷うことも多く、手探りでの挑戦でした。
大変なプロジェクトではありましたが、この経験を通じて商品はたくさんの人の手を介して世の中に出すことができていることを改めて知ることができました。マーケティング部は、味の方向性を定めたり、売り出し方を考えたりと商品の設計に大きく関わるのですが、開発、生産、物流、デザインやセールス部門などと協力をしなければ何も世に出すことはできません。難題に挑んだおかげでそんな重要なことを学べた気がします。

- THEME 03 -

日々の挑戦

長い歴史を持つカップヌードルを
独自の切り口でプロモーション

自身の中で大きな挑戦となったのは「カップヌードル チリトマトヌードル」のリニューアルです。実はチリトマトはカップヌードルシリーズの中で3番目に歴史の長いフレーバーで、「カップヌードル シーフードヌードル」よりも長く食べられています。それなのに、なぜか存在感が薄い。もっと多くの人にチリトマトの魅力を知ってもらいたいと思いました。
チリトマトの魅力はどこにあるのか、何度も試食を重ね、リニューアルプロモーションの方向性を検討しました。カップヌードルは長い歴史がある商品なので、一通りのプロモーション施策はすでに打っています。使い古された表現や手法に巻き戻ってしまわないよう、新しい売り出し方を考案しなければなりません。消費者の方々の声を参考にしようとSNSを見ると、チリトマトの美味しさを「ピリ辛なチリトマトスープが好き」と具体的に表現するよりも、「なんか美味しい」のように抽象的に表現する人が多かったことから着想を得て、コピーを考えていきました。グループメンバーの協力も得ながら数十個のコピー案を出しては選定し、再び練り直すことを続け、打ち出し方を考えていきました。そして最終的にまとまったのが「謎にうまくて妙にハマる!」というコピーです。新しくなったチリトマトの美味しさを訴求しつつも、勢いを感じさせる強いコピーで評判となりました。

- THEME 04 -

これからの目標

面白い商品を生み出して日清食品の
歴史の1ページに名を残したい

日清食品の仕事では、「食」という生きるためになくてはならないものを提供するとともに、そこに面白みも求められます。マーケティング部は特に「面白いことをする」ことに真剣で、インパクトのある企画を生み出すために毎週社長との定例会を開いています。スピード感や物事をブラッシュアップしていく力が求められるので、ついていくのは容易ではありませんが、その面白さが誰かに届くことを実感できるので、やりがいも大きいです。苦労して世に出した商品をスーパーやコンビニで手に取っている人がいるのを見かけると、とても充実した気分になります。
普段からSNSを見て回ったり、買い物をしながら新商品をチェックしたり。面白い仕掛けを生み出せるよう、アンテナは常に張っています。日々のインプットを前向きに行うことで、さらに面白いものをつくっていきたいです。粘り強く考え出したものがダイナミックに展開されるところもこの仕事の醍醐味。一生懸命考えたコピーがテレビCMになって放送されるなど、歴史のある会社で誰もが知る商品の開発に携われていることに喜びを感じます。
5年先・10年先のビジョンはあまりはっきりしていませんが、今後もずっと商品を生み出し続ける仕事をしたいと思っています。やや壮大ですが、将来は新しい食のカテゴリーや食の流れを生み出してみたい。日清食品の長い歴史の1ページに、自分の名前を残せるような仕事がしたいです。そのために日々の挑戦をいとわず、新しいことに取り組み続けていきたいと思います。

CAREER

オンリーワンの
キャリアを駆け抜ける

  1. 2021年
    6月〜
    (入社3年目)
    ライス製品担当の第7グループに着任
    マーケティングや業務内容を一から学び業務に取り組む。マーケティング部では新商品の方向性を決め、試食を繰り返して商品を企画する。「日清カップヌードル 謎肉ダブルチーズ牛丼」を手掛け、ヒットさせる。
  2. 2024年
    4月
    (入社7年目)
    マーケティング部第1グループに異動
    カテゴリーもブランドの歴史も全く異なるカップヌードルシリーズを手掛けることに。それまで以上に他部署との連携が求められ、試行錯誤をする日々。
  3. 2024年
    9月
    (入社7年目)
    100種のデザインを展開した「カップヌードル カプヌのエモい出パッケージ」でインパクトを残した。
    さまざまな課題がある中で、他部署との調整を図りながらプロジェクトをやり遂げることができ、自身の成長を感じる。
  4. 5年後
    食の新たな潮流・カテゴリーを生み出すことが目標。製造や物流とも力をあわせ、それぞれの課題を解決しながら新たな食のアイデアを形にしてみたい。
  5. 10年後
    一人のマーケティングプレイヤーとして、日清食品のブランドに関わり続けていきたい。日清食品の長い歴史のなかに自分の名前を残せるような活躍をする。

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