個性や強みを発揮できる環境をつくり
日清食品という組織を成長させたい
個性や強みを発揮できる
環境をつくり
日清食品という組織を
成長させたい
日清食品ホールディングス株式会社 人事部
2010年入社
山梨 夏希
社員の所属は取材当時のものです。

- THEME 01 -

入社の決め手と、
現在の仕事

熱のある人が集まる会社で
唯一無二の商品をつくるのが当初の夢

日清食品のユニークでワクワクするような雰囲気に魅力を感じていましたが、特に採用担当者の熱意に惹かれて入社を決めました。入社時は営業を志望しましたが、ゆくゆくはマーケターになって、家族に自慢できるような、唯一無二の商品をつくりたいと思っていました。そんな夢を抱く中、最初は首都圏量販課という、主に大手量販店に営業をする部署に配属となり、都内のスーパーへ新商品の紹介や、イベントの提案を行っていました。その後、茨城営業所へと異動。社員が3人のみの営業所で、シェアを伸ばすためにエリア内を駆け巡りました。何でも自分でやらなければならず、ときに得意先に厳しいお言葉をいただいても自分で対応していかなければなりません。思えばこのときに仕事への責任感が芽生えたと感じます。4年後、四国へ異動しましたが、待っていたのはそれまでとは全く違う状況。日清食品のシェアが高いエリアなので、前年踏襲ではなく常に新しい販売手法を提案してシェアの維持と売上の拡大をしていくことが求められました。
仕事に慣れてきた8年目、営業以外の仕事も挑戦してみたいと思い、社内公募制度を使って人事部へ。営業の経験から人材の育成方法に思うところがあり、自分が貢献できると思ったからです。それからは人事部で社員の育成や制度運用、労務管理などに携わっています。

- THEME 02 -

成功体験

日清食品らしさで
新入社員の心を掴んだ
コロナ禍の入社式

人事の仕事は想像以上に大変でした。あらゆる部署と関係する部門であるため、誰に何を依頼して調整していくべきか、常に柔軟性と段取り力が求められ、しばらくの間はもがき続けました。一方で、OJT※のトレーナーを育成する企画は早い段階で通り、新人を育成するための基盤づくりに寄与することができました。これは人事部に異動したらぜひとも実施したいと思っていたことなので、大変うれしかったです。
人事部の活動で特に印象に残っていることは、コロナ禍における入社式の実施です。例年は4月に新入社員を迎え入れ、大きなホールで入社式を執り行っていたのですが、2020年はコロナ禍の混乱のなか、開催が延期されました。なんとか10月にオンラインで行うことになったのですが、役員の挨拶などをオンラインで配信するだけでは面白くありません。クリエイティブで人をワクワクさせることを大切にする日清食品の精神を感じてもらおうと、オリジナルのムービーを制作しました。役員の現在の写真と新入社員のときの写真を対比させ、メッセージを添えて激励と歓迎を行うというものです。また、名称もただの「入社式」とするのではなく、「クリエーターズ入社式」と銘打ったこの入社式は高い評価を得ることができました。

※On the Job Trainingの略語。 職場の上司や先輩が、部下や後輩に実際の業務を通して知識やスキルを教える教育方法。

- THEME 03 -

日々の挑戦

食品メーカーとして
世界初のISO30414認証取得でけん引

現在はより事業に直結した人事施策の立案・実行ができるようHRBP(Human Resource Business Partner)に取り組んでいます。役員や各部門長と議論を重ねながら、さらにスピード感をもって事業を成長させるための配属、教育、評価などを検討。適切な評価が行えるよう制度を整備し、適材適所への配属、能力を伸ばすための教育制度などを経営の観点から推進しているところです。社内のあらゆる部署の業務やキャリアへの知識が求められるため、日々のインプットが欠かせません。
また戦略的な人事を行うために、人的資本データの分析と開示を積極的に行い、食品メーカーとしては世界で初めてISO30414※の認証取得を実現しました。ISO30414に則り、女性の管理職数や人材の多様性、理念の浸透や社員のキャリア形成などについて公開するもので、日清食品の現在の非財務資本の情報を正直に社会に公開しています。日清食品の行動指針「日清10則」の中に「ファーストエントリーとカテゴリーNo.1を目指せ」という言葉があります。日本ではまだ公開義務はありませんが、食品メーカーのリーディングカンパニーとして、時代の要請に対してポジティブに取り組んでいく必要があると感じ、ファーストエントリーに挑戦しました。ステークスホルダーや入社を検討している方にはぜひ読んでいただき、日清食品がどのような会社なのかを知っていただきたいです。この先進的な取り組みが評価され、2024年にグループのブランド価値向上に貢献した従業員を称える『NISSIN CREATORS AWARD』の優秀賞を受賞しました。

※人的資本に関する情報開示の国際的なガイドライン

- THEME 04 -

これからの目標

“人づくり”で
日清食品のものづくりに貢献したい

人事の仕事はともすれば、前年と同じことをしていれば滞りなく回せてしまう仕事なのかもしれません。しかし、それでは自分の仕事の幅を広げることはできません。人事の仕事は常に事業や経営に対する知識の幅を広げ続けていなければ、求められる役割を全うできなくなってしまいます。人事パーソンとして企業に貢献するためには、常に新しいことに挑戦し続けていきたいと思っています。
私はもともとマーケターとしてものづくりがしたいと思っていましたが、現在は“人づくり”を通してものづくりに寄与することができていると感じています。多様な人材を採用し、育成することが、今後の日清食品のクリエイティブなものづくりにつながっていくはずです。
そして、いい商品を世の中に送り出し続けていくためには「日清食品らしい人」だけでなく、さまざまな個性や強みを持った「らしくない人」も求めていかなくてはならないと思います。生産性だけで人材を評価するのではなく、多様なバックボーンを持つ人が活躍できる土壌をつくることで、組織は有機的に成長します。仕事に熱烈に打ち込む人もありがたいですが、プライベートを大切にするワーキングマザーやワーキングファザーも不可欠。そのためには、企業文化、社内制度などを整備していく必要があります。
日清食品の商品は、何気ない人生のワンシーンに入りこんでいることが多いと感じています。うれしいときや悲しいとき、ふとした瞬間にそこにある。これからも私たちの商品がそんな風に存在していくために、多様な人材が活躍できる基盤をつくっていくことが大切なのだと思います。

CAREER

オンリーワンの
キャリアを駆け抜ける

  1. 2011年
    4月〜
    (入社2年目)
    茨城営業所へ異動
    初めて配属された首都圏量販課で約1年間の営業経験を積み、所長・先輩セールス含む3人の小規模営業所に異動。営業所内売上No1、2の量販店を担当する。売上・シェアの拡大に尽力した。
  2. 2015年
    4月〜
    (入社5年目)
    四国支店営業課へ異動
    日清食品が高いシェアを誇る西日本エリアに異動。すでに売上が高い状態にあるため拡大には苦戦するも、セールスアイディアコンテストではグランプリを受賞。
  3. 2018年
    4月〜
    (入社8年目)
    公募制度を利用し人事部へ異動
    それまでの経験を生かし、人材育成に従事。人的資本データの開示を行い、ISO30414の認証取得。HRBPとして事業部門を支援している。
  4. 5年後
    HRBPで、人事の専門性を高め、人事の側面から事業部門の売上収益・利益の拡大に貢献したい。より一層、働きがいのある組織をつくっていきたい。
  5. 10年後
    人事部門で、人事の専門性に加え、経営への知識も身に付けてグループ全体の企業価値の向上に貢献したい。クリエイティブな人づくりに関わることで、社会に食の楽しみを届けたい。

OTHER INTERVIEW

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