コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方
当社グループは、安全・安心な食品を提供し、株主、消費者、従業員、取引先、地域社会・住民等、全てのステークホルダーの利益が最大化されるように事業を推進するとともに、コーポレート・ガバナンスの充実・強化を経営上の最重要課題の一つとして認識し、客観性と透明性の高い経営の実現に努めております。
当社では、監査役会設置会社を採用しており、独立・公正な立場から当社の業務執行を監視・監督する社外取締役、社外監査役を選任するとともに、迅速な業務執行体制の構築のために執行役員制度を導入しております。
取締役会関係
実効性評価
日清食品グループの持続的成長と中長期の企業価値向上の実現に向けて、取締役会が担うべき役割を果たしているかを確認するとともに、その実効性を高めるため、毎年、取締役会の実効性評価を行うこととしています。
評価の方法は経営諮問委員会及び取締役会の審議に基づき決定しており、2023年度はアンケートと経営諮問委員会によるディスカッション結果に基づく第三者評価を行うことといたしました。
2023年度の評価の結果、取締役会の実効性は全体として適切に確保されていることが確認されました。
取締役・監査役に対するトレーニング
当社グループでは、経営監督・監査機能が十分に発揮されるよう、取締役および監査役の職務遂行に必要な情報を適切かつタイムリーに提供しています。また、社外役員に対しては、取締役会での審議を充実させるため、事前に取締役会資料の配布と説明、関連情報の提供を行うほか、就任時のオリエンテーションや経営陣幹部との対話など、当社グループの事業内容を理解する機会を継続的に提供しています。
スキルマトリックス
氏名 (役員在任年数) |
役職 | 2023年度取締役会※ (出席状況) |
2023年度経営諮問委員会※ (出席状況) |
監査役会 | 企業経営 | ブランド戦略 | フードテック | サステナビリティ | 構造改革 | 財務・会計 | リスク・法務 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
安藤 宏基 (50年) | 代表取締役社長・CEO | ◎ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
安藤 徳隆 (16年) | 代表取締役副社長・COO | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
横山 之雄 (14年) | 取締役・CSO 兼 常務執行役員 | ○ 10/10回 |
オブザーバー | - | - | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
小林 健 (13年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
- | - | ○ | - | - | ○ | - | - | ○ |
岡藤 正広 (13年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
- | - | ○ | ○ | - | - | - | - | ○ |
水野 正人 (8年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
◎ 4/4回 |
- | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - |
中川 有紀子 (5年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | - | - | - | ○ | ○ | - | - |
櫻庭 英悦 (4年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | - | - | ○ | ○ | - | - | - |
小笠原 由佳 (2年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | - | - | - | ○ | - | ○ | - |
山口 慶子 (新任) | 社外取締役 | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | - | ○ | - |
澤井 政彦 (6年) | 常勤監査役 | ○ 10/10回 |
- | ◎ 22/22回 |
- | - | - | - | - | ○ | - |
西川 恭 (新任) | 常勤社外監査役 | ○ | オブザーバー | ○ | - | - | - | - | ○ | ○ | - |
道 あゆみ (1年) | 社外監査役 | ○ 7/7回 |
オブザーバー | ○ 15/15 |
- | - | - | - | - | - | ○ |
(注)
◎は議長・委員長を表す。
※ 2023年度の出席状況に基づき記載
各スキルの内容・選定理由
スキル | 内容・選定理由 | |
---|---|---|
企業経営 | 事業環境の不確実性に強靭なレジリエンスをもって適応し、中長期にわたる持続可能な成長を実現するためには、企業経営に関する深い知識、豊富な経験及び実績が必要である。 | |
ブランド戦略 | 「CUP NOODLES」のようなグローバルブランドの核となる価値を強化し、国内外の市場で競争力を高め、持続的な収益成長を実現するためには、ブランド戦略とマーケティングに関する専門知識と実践経験が必要である。 | |
フードテック | 当社の技術力を向上させ、先進技術を活用した高品質な製品を安定供給し、「FUTURE FOOD CREATOR」として新たな食文化とビジネスを創出するためには、フードテックの最前線でイノベーションを推進できる専門知識と実践経験が必要である。 | |
サステナビリティ | ビジョン達成と持続可能な成長のためにCSV経営を推進し、資源有効活用と気候変動問題へのチャレンジ (EARTH FOOD CHALLENGE 2030) を進めるには、サステナビリティに関する深い知識と実践経験が必要である。 | |
構造改革 | 人材・ 組織 |
戦略的な実行と新たな食文化の創出を牽引する革新的な組織を築き、当社独自の変革ロードマップを策定・推進するには、人材・組織分野に関する深い知識と実践経験が必要である。 |
DX | 急速に進化するデジタル環境において、純粋なデジタル化に留まらないビジネスモデル自体の変革を目指した全社活動テーマNBX (NISSIN Business Transformation) を推進するためには、デジタルトランスフォーメーション (DX) に関する広範な知識と実践的な経験が必要である。 | |
財務・会計 | 正確な財務報告と強固な財務基盤の構築、企業価値の持続的向上に資する成長投資と株主還元の強化を実現するためには、財務・会計に関する専門知識と実務経験が必要である。 | |
リスク・法務 | 企業価値を持続的に向上させるためには、適切なガバナンス体制の構築が不可欠である。また、当社の使命である食品の安定供給を支えるには、リスク管理、コーポレート・ガバナンス、法務に関する高度な知識と豊富な経験が必要である。 |
※ これらのスキルはいずれも当社の経営にとって重要と考えるものでありますが、その中での優先順位も勘案した記載順にしております。