独自アセスメントと認証制度の活用で、
持続可能な調達を目指します
目標
- パーム油の持続可能な調達比率
- 100%
主なアクション
- RSPO認証のパーム油活用
-
2020年2月から「カップヌードル」を生産する国内の全工場にて、森林破壊防止および生物多様性保全、人権に配慮されて生産、加工された「RSPO認証パーム油」の使用を開始しました。現在、日清食品グループ全体で使用しているパーム油の20%程度が「RSPO認証パーム油」となっています。今後は、RSPO認証パーム油に加え、独自アセスメントにより持続可能であると判断できるパーム油の調達を進め、持続可能な調達率100%を目指します。
※2021年度の「RSPO認証パーム油」使用比率は36%。
企業活動全体で
使用する資源の削減を目指します
目標
- 水資源の使用水準
-
12.3㎥/百万円
※IFRSベース売上高百万円あたりの水使用量
主なアクション
- 適切な水リスクの把握と管理
-
製品の製造工程に必要な水使用量を削減することに加え、冷却に使用した水を設備の清掃に利用するなど、水の再利用に取り組んでいます。WBCSD (持続可能な開発のための世界経済人会議) のGlobal Water Toolを用いて、土地の水リスクを把握しながら工場稼働に必要な水の質・量の確保に努めています。
食品廃棄物のリサイクル率維持に加え、
“販売・流通”領域における廃棄物削減を行います
目標
- 再資源化率
-
99.5%
- 廃棄物総量
-
50%削減
※2015年比で対象は小売り・流通
主なアクション
- 食品廃棄物半減を目指す国際イニシアティブに参加
-
世界の大手小売業等10社が、それぞれの20社のサプライヤーとともに、2030年までに主要サプライヤーの食品廃棄物の半減に取り組む「10X20X30食品廃棄物削減イニシアティブ」に参加しています。日本からはイオン、世界では、AholdDelhaize、Carrefour、IKEA Food、Kroger、Metro Group、Pick n Pay、The Savola Group、Sodexo、Tesco、Walmartが参加しています。
商品の生産に使用する
電力の再エネ比率向上を目指します
目標
- スコープ1+2 (自社及び関連子会社のCO2排出)
-
42%削減
- ※2020年比で日清食品グループ (海外含む) の総量目標
- ※2023年5月に目標値を上方修正しました。
主なアクション
- 廃棄物発電電力を利用
-
2020年3月から日清食品ホールディングス東京本社の使用電力の50%を再生可能エネルギー由来のごみ発電電力に切り替えました。食べ終わった後の油汚れなどが付いた即席麺容器は、リサイクルが困難なことから一般的には可燃ごみとして焼却処理されています。そこで、焼却に伴うエネルギーを活用する「ごみ発電電力」を東京本社に導入することで、資源の有効活用につなげています。
今後は再生可能エネルギーの設備投資および購入に取り組んでいきます。
使用素材のLCAでの排出CO2削減を目指します
※LCAとは、原料調達から製造、廃棄、リサイクルに至るまで、全体を通しての環境負荷を定量的に評価する方法です。
目標
- スコープ3 (サプライヤー等の事業関連会社のCO2排出)
-
25%削減
- ※2020年比で日清食品グループ (海外含む)の総量目標
- ※2023年5月に目標値を上方修正しました。
主なアクション
- 植物由来原料の活用
-
畜産に必要な餌や水、牛のゲップや糞尿から排出されるメタンガスは環境負荷が大きく、環境負荷がより軽い植物性タンパク質に注目が集まっています。グローバルイノベーション研究センターでは大豆ミートなどの開発を進めており、将来的にはすべての動物性具材を植物性由来に置き換えられるようにしていきます。
また、環境負荷の低い食材として培養肉の研究も進めています。培養肉とは、動物の個体からではなく、細胞を体外で組織培養することによって得られた肉のことで、従来の食肉に替わるものとして期待されています。2019年3月には、サイコロステーキ状のウシ筋組織を作製することに世界で初めて成功しました。- ※CO2eとは、CO2 equivalent のことであり、二酸化炭素換算の数値のこと。(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター)
石化プラスチック使用率削減を目指します
目標
- スコープ3 (サプライヤー等の事業関連会社のCO2排出)
-
25%削減
- ※2020年比で日清食品グループ (海外含む)の総量目標
- ※2023年5月に目標値を上方修正しました。
主なアクション
- バイオマスECOカップの導入
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2019年12月から「カップヌードル」ブランドの容器を、カーボンニュートラルな特性を持つ「バイオマスECOカップ」に切り替え始めています。同カップは、業界初のバイオマス度80%以上を実現した環境配慮型容器で、1カップあたりの石化由来プラスチックを従来比約50%削減、ライフサイクル全体で排出するCO2eを16%削減します。2021年度中には全量の切り替えが完了する予定です。
- ※カーボンニュートラルとは、ライフサイクルの中でCO2の排出と吸収がプラスマイナスゼロのことをいう。植物の成長過程における光合成によるCO2の吸収量と、植物の焼却によるCO2の排出量が相殺され、実際に大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えないことが考えられる。(出典:EICネット / 一般財団法人 環境イノベーション情報機構)
- ※2021年度時点で、日清食品の「カップヌードル」ブランドの容器はバイオマスECOカップへ切り替え済み。