日清食品株式会社 マーケティング部 第2G 2015年入社
湯沢 雅貴
※社員の所属は取材当時のものです。
- THEME 01 -
入社の決め手と、現在の仕事
社内公募制度にチャレンジし
希望していたマーケターの道へ
マーケティングの仕事をしていた父親から話を聞いていたこともあり、私は高校時代にマーケターになりたいと考えるようになりました。その中でもより暮らしに身近なFMCG企業(日用品や食品などを扱う企業)に絞って就職活動をしました。さまざまな企業のマーケターへOBOG訪問したのですが、その中でも日清食品には強く惹かれるものがありました。まず当社は、一つのブランドの全責任を担ってマーケティングを行う「ブランドマネージャー制」を取り入れています。自分の担当ブランドに強い思い入れを持ちながら、他の企業には見られない“ユニークでクリエイティブ”な商品作りや販売促進ができる。――そう想像しただけでワクワクしました。
入社後は営業職の他、グループ企業である日清シスコ株式会社でのマーケティングも経験しました。そして2021年、社内公募制度を使ってマーケティング部へ応募し「日清のどん兵衛」の担当グループへ着任しました。この社内公募制度のように、当社には積極的に手を挙げる社風が深く根付いていますね。経験や知識も大切かもしれませんが、何より「チャレンジしたい」という思いが支持される会社だと感じます。
現在は主に、「日清のどん兵衛」ブランドのプレミアムラインである「日清の最強どん兵衛」を担当しています。商品の企画から開発だけでなく、店舗での販売戦略や広告コミュニケーションにも携わっています。
入社後は営業職の他、グループ企業である日清シスコ株式会社でのマーケティングも経験しました。そして2021年、社内公募制度を使ってマーケティング部へ応募し「日清のどん兵衛」の担当グループへ着任しました。この社内公募制度のように、当社には積極的に手を挙げる社風が深く根付いていますね。経験や知識も大切かもしれませんが、何より「チャレンジしたい」という思いが支持される会社だと感じます。
現在は主に、「日清のどん兵衛」ブランドのプレミアムラインである「日清の最強どん兵衛」を担当しています。商品の企画から開発だけでなく、店舗での販売戦略や広告コミュニケーションにも携わっています。
- THEME 02 -
日々の挑戦
年末の消費者心理を見極め
「日清の最強どん兵衛」を定着させる
日々の挑戦の中でも印象的なのは「日清の最強どん兵衛」の市場への定着です。私は、発売から9ヶ月経つ2022年12月に企画を検討しました。年末年始は、「いつもより贅沢したい」という消費者の気持ちが高まるという仮説を立てました。つまり、「高価格帯である『日清の最強どん兵衛』を浸透させるチャンスだ」と捉えたのです。
具体的には、二つのことを行いました。まずは年末に向けてメディアでの広告戦略を変更しました。これまでは「日清のどん兵衛」のCMで「年越しも。年明けも。」というメッセージで訴求していました。しかし2022年の暮れはプレミアムラインにシフトし、「年越しは、最強どん兵衛」というメッセージでテレビCMを制作したのです。次に行ったのは、店舗での販促キャンペーンです。商品2点お買い上げごとに「よりおいしく食べられる”ちょい足し具材”」を1個プレゼントする企画です。
この2つのプロモーション戦略が成功したのは、SNSを見ても明らかでした。大晦日の「日清の最強どん兵衛」に関する投稿は、平常時の10倍以上に。「年末だしせっかくだからちょっといいものを」と、多くの消費者が「日清の最強どん兵衛」を年越しそばとして楽しんでくれたのです。無事に市場にも浸透し、大きく売上を伸ばすことができました。
ときどきスーパーで、「日清の最強どん兵衛」を買い物カゴに入れているお客さんを見かけます。驚きとともに、嬉しさがこみ上げてきますね。
具体的には、二つのことを行いました。まずは年末に向けてメディアでの広告戦略を変更しました。これまでは「日清のどん兵衛」のCMで「年越しも。年明けも。」というメッセージで訴求していました。しかし2022年の暮れはプレミアムラインにシフトし、「年越しは、最強どん兵衛」というメッセージでテレビCMを制作したのです。次に行ったのは、店舗での販促キャンペーンです。商品2点お買い上げごとに「よりおいしく食べられる”ちょい足し具材”」を1個プレゼントする企画です。
この2つのプロモーション戦略が成功したのは、SNSを見ても明らかでした。大晦日の「日清の最強どん兵衛」に関する投稿は、平常時の10倍以上に。「年末だしせっかくだからちょっといいものを」と、多くの消費者が「日清の最強どん兵衛」を年越しそばとして楽しんでくれたのです。無事に市場にも浸透し、大きく売上を伸ばすことができました。
ときどきスーパーで、「日清の最強どん兵衛」を買い物カゴに入れているお客さんを見かけます。驚きとともに、嬉しさがこみ上げてきますね。
- THEME 03 -
成功体験
好調なシリーズの新商品を担当
試行錯誤の末、記録的なヒット商品に
特に印象に残っているのは、「日清の最強どん兵衛
鴨だしそば」の商品企画です。2023年、「日清の最強どん兵衛」は好調な売れ行きを続けました。年末へ向けてこのシリーズをもっと楽しんでもらおうと、同年12月の期間限定品として同商品を企画しました。
もちろん、プレミアムラインとしての品質は必須です。通常の「日清のどん兵衛」よりも高い価格を支払った消費者に、満足してもらえる商品でなくてはなりません。そういった“一つ上のおいしさ”は大前提で、コスト面や生産適性(COP)などもクリアしていく必要があります。「あらゆる制約の中で何ができるか?」について、商品開発チームと何度もディスカッションしました。
そうして出来上がった試作品やパッケージデザインは、週1回の定例ミーティングで社長にチェックを受けます。週1回というスピード感で経営者の意見を聞けるのは、当社ならではですね。その上、社内でも人一倍“消費者目線”を大切にしている社長から、率直なフィードバックをもらえるのです。ミーティングを重ね、「もう少し甘みを加えてクセになる味わいにしよう」「パッケージのキャッチコピーをもう一回り大きくしてみよう」と、トライ&エラーを繰り返しました。
その結果誕生したのが、食べ応えのある太い麺に大きなつくね、甘みのある特製鴨オイルを別添えした「日清の最強どん兵衛 鴨だしそば」です。結果的には「日清のどん兵衛」ブランドの期間限定商品では、過去10年で一番のヒット商品となりました。妥協せずに取り組み続けて良かった、と心から思いましたね。
もちろん、プレミアムラインとしての品質は必須です。通常の「日清のどん兵衛」よりも高い価格を支払った消費者に、満足してもらえる商品でなくてはなりません。そういった“一つ上のおいしさ”は大前提で、コスト面や生産適性(COP)などもクリアしていく必要があります。「あらゆる制約の中で何ができるか?」について、商品開発チームと何度もディスカッションしました。
そうして出来上がった試作品やパッケージデザインは、週1回の定例ミーティングで社長にチェックを受けます。週1回というスピード感で経営者の意見を聞けるのは、当社ならではですね。その上、社内でも人一倍“消費者目線”を大切にしている社長から、率直なフィードバックをもらえるのです。ミーティングを重ね、「もう少し甘みを加えてクセになる味わいにしよう」「パッケージのキャッチコピーをもう一回り大きくしてみよう」と、トライ&エラーを繰り返しました。
その結果誕生したのが、食べ応えのある太い麺に大きなつくね、甘みのある特製鴨オイルを別添えした「日清の最強どん兵衛 鴨だしそば」です。結果的には「日清のどん兵衛」ブランドの期間限定商品では、過去10年で一番のヒット商品となりました。妥協せずに取り組み続けて良かった、と心から思いましたね。
- THEME 04 -
これからの目標
1日でも早くブランドマネージャーへ!
たくさんの人を楽しませ、“売れ続ける商品”を目指して
新卒入社してからこれまで、私は学生時代に思い描いていた通りのキャリアを進んでこられました。次の目標は、1日でも早くブランドマネージャーになることです。
マーケターとして、“売れ続ける商品”を生み出す難しさを日々痛感しています。しかし、就職活動のときに惹かれた“ユニークでクリエイティブ”な仕事は、やはり当社のマーケティングの持ち味だとも実感しています。例えば「日清の最強どん兵衛」だって、食品市場のプレミアムラインを参考にすれば、「プレミアムどん兵衛」「贅沢どん兵衛」というネーミングでも良いでしょう。「最強どん兵衛」というネーミング一つとっても、ユニークな商品作りを貫く日清食品らしさが光っていると感じますね。
また、社内のスピード感も大きな強みです。当社の新商品は年間360点を超えています。その勢いについていきながら、マーケターも企画を練らなければなりません。その分だけ、自分の考えた商品や販売戦略が世に出るという経験もたくさんできるのです。高校時代からマーケターを目指していた自分にとっては、とても恵まれた環境だと思っています。この場所でブランドマネージャーとなり、もっとブランドに責任感と愛情を持って、「日清のどん兵衛」をたくさんの消費者に届けたいです。
そしてプライベートでは、一児の父でもあります。子どもがもう少し大きくなった頃、「この商品はお父さんが作ったんだよ」と胸を張って言えるよう、“売れ続ける商品”を生み出していきたいですね。
マーケターとして、“売れ続ける商品”を生み出す難しさを日々痛感しています。しかし、就職活動のときに惹かれた“ユニークでクリエイティブ”な仕事は、やはり当社のマーケティングの持ち味だとも実感しています。例えば「日清の最強どん兵衛」だって、食品市場のプレミアムラインを参考にすれば、「プレミアムどん兵衛」「贅沢どん兵衛」というネーミングでも良いでしょう。「最強どん兵衛」というネーミング一つとっても、ユニークな商品作りを貫く日清食品らしさが光っていると感じますね。
また、社内のスピード感も大きな強みです。当社の新商品は年間360点を超えています。その勢いについていきながら、マーケターも企画を練らなければなりません。その分だけ、自分の考えた商品や販売戦略が世に出るという経験もたくさんできるのです。高校時代からマーケターを目指していた自分にとっては、とても恵まれた環境だと思っています。この場所でブランドマネージャーとなり、もっとブランドに責任感と愛情を持って、「日清のどん兵衛」をたくさんの消費者に届けたいです。
そしてプライベートでは、一児の父でもあります。子どもがもう少し大きくなった頃、「この商品はお父さんが作ったんだよ」と胸を張って言えるよう、“売れ続ける商品”を生み出していきたいですね。
CAREER
オンリーワンの
キャリアを駆け抜ける
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2015年
4月~(入社1年目)東京営業部へ配属
データを駆使した提案や、カップヌードルミュージアムへの招待など、取引先との信頼構築に励む。もともとマーケター志望だったが、商品を売る最前線である取引先のバイヤーや店舗担当者への営業を通して、現場目線のビジネススキルを育んだ。 -
2018年
4月~(入社4年目)グループ企業の日清シスコへ出向
出向という形で、初のマーケターに就任する。マーケティングの上流から末端まで担うことに。その中で「自身が納得して世に出した商品が売れる」という貴重な経験をする。 -
2021年
4月~(入社7年目)マーケティング部 第2Gへ移動
社内公募制度を通じ、日清食品のマーケティング部へ。「日清のどん兵衛」ブランドの担当となり、新商品や既存商品のリニューアル、広告コミュニケーション、店頭での販促計画など、あらゆる企画に携わる。 -
5年後5年と言わず、1年でも、1日でも早くブランドマネージャーになることが目標。ブランドの責任者として、売上拡大に大きく貢献できる存在になりたい。
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10年後社内の誰よりも、日清らしい“ユニークでクリエイティブ”なマーケターへ。いつまでも広く支持されるような“売れ続ける商品”を、自分の手で残していきたい。